一般的に、『フリーランスとして独立するには、数年間は収入がゼロでも生活ができる資金が必要になる』と言われています。
そのため、PHPフリーランスエンジニアとして、仕事をしていこうと思っている人の中には、資金の融資を考えている人もいるかもしれません。
そこで、今回は、フリーランスとして仕事を始めるために受ける事が出来る融資について解説していきたいと思います。
目次
新創業融資制度(日本政策金融公庫)の活用
日本政策金融公庫に、『新創業融資制度』というものがあります。
担保・保証なしで利用する事が出来る点がこの制度のいいところです。
融資して貰うわけなので、審査は当然ありますが、他の金融機関の融資よりも利用がし易い制度として知れられています。
売上の実績がない仕事を始める前から、融資の審査の申し込みが出来て、申請してから約1か月で、融資が受けられる場合もあります。
創業補助金(経済産業省)の活用
『創業補助金』とは、創業やそれに関係する費用の一部分の補助をして貰える制度になります。
認定の市区町村で、開業する事が必須となり、従業員を1人は採用する事も必要になります。
補助の対象となるのは、『人件費』『申請書類の作成費用』『事務所の賃料』などがあります。
補助率は、補助対象費用の半分までで、補助の金額は、外部資金調達があるかないかで異っています。
制度融資(自治体)の活用
都道府県・市町村区などの自治体が行う『制度融資』というものもあります。
制度融資に関しては、他の融資と比較して少しシステムが複雑です。
最初の申込みは、自治体で行い、自治体の斡旋で銀行などの金融機関が融資をしてくれます。
その時、融資申込者は、『信用保証協会』に対して、信用保証の申し込みをしなければいけません。
金融機関からすると、仕事を始めたばかりの人は、売上げなどの実績がないため、返済をして貰えない場合があります。
そのため、そういったリスクを回避するために、信用保証協会に間に入って貰います。
つまり、申込みをした人が信用保証協会に保証料を払う事で、仮に、お金を返す事が出来なかった際には、信用保証協会が申込者に代わって、金融機関に返済をする仕組みになっているのです。
クラウドファンディングの活用
『クラウドファンディング』とは、何かの事業をする際に、インターネットから不特定多数の人に、資金の提供を求めて、その事業の賛同者から資金を集める手法です。
中小企業が市場を広げるためや新規の事業をするために、この『クラウドファンディング』を利用して、事業を成功させる事例も増えていっています。
これまでは、金融機関などから融資を受けるのが困難な事業であっても、事業の賛同者がいれば、資金を確保して、事業を開始する事が出来るのが『クラウドファンディング』のメリットです。
又、消費者の支持を得る事が出来るかどうかを試す方法として、利用する事が出来るところもいいところです。
国内でよく聞くクラウドファンディングサイトだと 『CAMPFIRE』 が有名です。
助成金・補助金の活用
助成金・補助金を活用して事業の資金援助を受ける方法もあります。
上手く活用する事が出来ると、非常に強力な資金調達の方法になり得えます。
助成金・補助金って何?
助成金・補助金とは、国や地方自治体から受ける事が出来る、『返済の必要のない資金援助』の制度です。
金融機関から受ける融資などとは異なり、一定の条件をクリアすれば資金援助を受ける事が出来ます。
主に厚生労働省が行うものを『助成金』と呼び、労働条件などの一定の条件を満たす事で支援を受ける事が出来ます。
主に経済産業省や地方自治体が行うものを『補助金』と呼び、『助成金』に比べて、やや審査がシビアです。
ただ、審査が厳しい分だけ審査が通った場合は、事業の信頼性が認められたとも言えるため、公的な融資が受け易くなったという例もあります。
助成金・補助金の探し方
国やたくさんの自治体が色々な助成金・補助金の制度を準備しています。
その1つ1つに問い合わせを行う事やホームページを全部見て調べていくのは、とても大変な作業になります。
そこで、利用する事が出来る助成金・補助金を探すための2つの方法を下から紹介していきたいと思います。
「J-Net21」について
J-Net21は、中小企業の情報が載っているサイトになります。
経営のためのセミナー・イベント情報を見つける事が出来ます。
起業をするためのノウハウなども情報提供されているため、今後、独立を検討している人には、非常に参考になるはずです。
J-Net21では、補助金・助成金など、条件を絞って検索が出来る機能が備わっていて、自分の住んでいるエリアや条件に合ったものを探す事が出来ます。
「ミラサポ」について
ミラサポとは、中小企業庁が運営している、中小企業・小規模な業者者をサポートするためのサイトです。
会員登録をする事で、ミラサポのコミュニティに参加する事が出来ます。
補助金・助成金を検索する事も出来て、電子申請も出来ます。
事業に関する情報をメルマガで配信しているところもいいところです。
まとめ
今回は、フリーランスとして独立するための資金調達方法について解説してきました。
資金を支援して貰うことで、新しいチャレンジがし易くなるのは確かだと思います。
PHPフリーランスエンジニアとして、仕事をしていくために、これまで説明してきた制度を上手く活用することを是非検討してみて下さい。
また、フリーランスの転身で一番心配なのが案件の確保です。
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