Laravelエンジニアのみなさんは、どのような開発環境を構築していますでしょうか?
自分の場合、Laradockを用いてLaravelの開発環境を構築しています。
ただ、Laradockで開発環境を構築するためにはDockerを理解する必要があります。
そのため、Laravel初心者のかたは少し敷居が高いかもしれません。
もし手軽るに開発環境を構築したいのであれば、XAMPPをおススメします。
XAMPPだと簡単に開発環境を整えることができます。デメリットとしてはプロジェクト毎にPHPのバージョンを変えたい時です。
今回は、XAMPPのフォルダを1つにしたままで、その中のPHPだけ切り替えて使う方法をご紹介します。
目的
現在、使っているXAMPPのPHPのバージョンが7.2.5です。これに、PHP5.6.24を入れて切り替えることができるようにします。
手順
1.使いたいPHPのバージョンをダウンロード
使いたいPHPのバージョンの入ったXAMPPを以下のURLからダウンロードします。
なお、XAMPPのバージョン名とPHPのバージョン名はPHP5.5.19以降から同じです。
それ以前のPHPのバージョンを指定したい場合は以下のページで確認できます。
今回、PHP5.6.24 を入れたいので XAMPP5.6.24 をダウンロードします。
installer ではなく zip のほうをダウンロードします。
ダウンロードしたZipファイルは解凍して、暫定的にデスクトップなどに置いておきます。
2.PHPフォルダをリネーム
左にダウンロードした XAMPP5.6.24 のディレクトリを開き、右に既存の XAMPP7.2.5 を開きます。
・XAMPP5.6.24 の PHPフォルダ を php5624 にリネーム→移動
・XAMPP7.2.5 の PHPフォルダ を PHP725 にリネーム
3.PHP設定ファイル(httpd-xampp.conf)をリネーム
\apache\conf\extra
を開きます。
・XAMPP5.6.24 の httpd-xampp.conf を httpd-xampp.conf5624 をリネーム→移動
・XAMPP7.2.5 の httpd-xampp.conf を httpd-xampp.conf725 をリネーム
4.シンボリックリンクを作成
先ほど、リネームをかけた
・PHPディレクトリ
・httpd-xampp.conf
にシンボリックリンクをかけます。
管理者権限でコマンドプロンプトを開きます。
# ファイル
mklink リンク名 ターゲット
# ディレクトリ
mklink /D リンク名 ターゲット
まずは、httpd-xampp.confをシンボリックリンクをかけます。
mklink C:\xampp\apache\conf\extra\httpd-xampp.conf C:\xampp\apache\conf\extra\httpd-xampp.conf5624
次にPHPディレクトリをシンボリックリンクをかけます。
mklink /D C:\xampp\php C:\xampp\php5624
実演
5.バージョン確認
XAMPPコントロールパネルから「shell」を起動してPHPのバージョンを確認します。
6.バージョンの切り替え
httpd-xampp.conf と phpディレクトリを削除。
# httpd-xampp.conf 削除
del C:\xampp\apache\conf\extra\httpd-xampp.conf
# phpディレクトリ削除
rmdir C:\xampp\php
再度、指定したバージョンのファイル・ディレクトリに対してシンボリックリンクをかけます。
# httpd-xampp.conf
mklink C:\xampp\apache\conf\extra\httpd-xampp.conf C:\xampp\apache\conf\extra\httpd-xampp.conf725
# phpディレクトリ
mklink /D C:\xampp\php C:\xampp\php725
phpのバージョンを確認します。
実演
以上です。
仕事で Laravel を使っています。気づいたことや新しい発見など情報を発信していきます。問い合わせはこちら。