Vue.js 入門(TO DO リスト + 編集機能)

2019/07/03

以前、Vue.js の演習として TO DO リストに「削除機能」を追加しました。

今回は TO DO リストに編集機能をつけてみます。

 

前提知識

コーディングに入る前に必要な知識をここで確認します。

 

算出プロパティ

任意に処理を含めることのできるデータです。

例)算出プロパティ halfWidth は、width プロパティの半分のサイズを計算してその結果を値にする

JavaScript


new Vue({
  el: '#app',
  data:{
    width:800
  },
  computed:{
    // 算出プロパティhalfWidthを定義
    halfWidth: function(){
      return this.width/2
    }
  }
})

 
HTML

HTMLからは以下のように使います。


<p>{{ width }} の半分は {{ halfWidth }}</p>

 

v-for

リストを一覧表示する場合には「v-for」ディレクティブを使用します。

JavaScript


const app = new Vue({
  el: "#app",
  data: {
    items: ["item1", "item2", "item3"]
  }
})

 
HTML

第一引数 (item) に要素、第二引数 (index) にインデックスが設定されます。

v-bind:key ではリストを一意に判別するするためのkeyをバインドします。


<div id="app">
  <ul>
    <li v-for="(item, index) in items" v-bind:key="index">{{ item }}</li>
  </ul>
</div>

 

v-model

v-modelディレクティブを使用すると入力フォームにデータプロパティをバインディングすることができます。

See the Pen
v-model
by Masanori Honjo (@masanori_honjo)
on CodePen.

 

初期フォーカスの設定

Vue.js で初期フォーカスを設定する方法です。

HTML

ref属性を指定すると JavaScript の getElementByID で取得したときのように element としてコントロールにアクセスできるようになります。


<input type="text" ref="text1">

 
JavaScript

this.$refs.コントロール名 の形式でアクセスします。


this.$refs.text1.focus();

 

配列操作

push()

配列の末尾に値を追加します。


var items = ['a', 'b'];

// 配列「items」に追加する
items.push('c');

console.log(items); // ['a', 'b', 'c']

 

splice()

配列の指定した位置に一つ以上の値を追加します。

  • 第一引数:追加・削除する位置
  • 第二引数:削除する要素の数
  • 第三引数:追加する要素

var array = ['a', 'b', 'c'];

array.splice(1, 0, 'A'); // 二番目に挿入
console.log(array); // ['a', 'A', 'b', 'c']

 

作業手順

1.Vueインスタンス(データプロパティ)

データプロパティには次のようなものを定義します。

キー 説明
text 編集欄の値
editIndex 現在編集している要素のインデックス。編集状態でない場合は-1を設定
items 要素のリストデフォルトで3つの要素を設定

:
data: {
    text: "", // 編集覧の値

    editIndex: -1, // 現在編集している要素のインデックス
                   // 編集状態でない場合は-1を設定

    items: [       // 要素のリストをデフォルトで3つ設定
        "タスク1",
        "タスク2",
        "タスク3"
    ]
},
:

 

2.Vueインスタンス(算出プロパティ)


:
// 算出プロパティ
computed: {
    changeButtonText() {
        return this.editIndex === -1 ? "追加" : "編集";
    }
},
:

 

3.Vueインスタンス(リスト操作用メソッド)

次のような機能を持ったメソッドを定義していきます。

機能 説明
編集 指定した要素を編集状態に設定
クリア 編集覧(状態)をクリア
更新(追加) ・編集状態の場合はその要素の内容を更新
・編集状態でない場合は要素を追加する
削除 指定した要素を削除する

:
methods: {

    // 送信ボタンをクリックしたら以下を実行
    setItems() {
        if(this.editIndex === -1) {
            // 配列に要素を追加
            this.items.push(this.text);
        } else {
            // 編集(指定位置から指定した要素数を削除し新しい要素に入れ替え)
            this.items.splice(this.editIndex, 1, this.text);
        }
        this.cancel();
    },

    // クリア
    cancel() {
        this.text = ""; //編集覧の状態をクリア
        this.editIndex = -1;
    },

    // 編集(指定した要素を編集状態に設定)
    edit(index) {
        this.editIndex = index;
        this.text = this.items[index];
        this.$refs.editor.focus(); // フォーカスを設定
    },

    // 削除
    remove(index) {
        this.items.splice(index, 1);
    }
}
:

 

4.HTML(リスト操作用メソッド)


:
<!-- 入力フォーム -->
<form v-on:submit.prevent="addItem" class="form-group">
    <div class="form-group">
        <div class="input-group">
            <input type="text" v-model="text" v-on:keyup.enter="changeItems" ref="editor" class="form-control">
            <span class="input-group-btn"><button v-on:click="setItems" class="btn btn-primary" type="submit">@{{changeButtonText}}</button></span>
        </div>
    </div>
</form>

<hr>

<!--ループ処理-->
<ul class="list-group">
    <li class="list-group-item" v-for="(item, index) in items" v-bind:key="index">
        @{{ item }}
        <span class="pull-right">
            <button class="btn btn-xs btn-info" v-on:click="edit(index)">
            <span class="glyphicon glyphicon-pencil"></span>
            </button>

            <button class="btn btn-xs btn-warning" v-on:click="remove(index)">
            <span class="glyphicon glyphicon-trash"></span>
            </button>
        </span>
    </li>
</ul>
:

 
以上です。

 

基礎から学ぶ Vue.js

僕は基本的にネットで勉強しているのですが、最終的に知識を整理するために、この本を手にとって知識を整理しました。表紙のVロゴより目立っている「ねこちゃん」は本文中でもよく登場します。一部では猫本と呼ばれているそうですね。中もカラフルで図表も多く、とても読みやすかったです。当サイトは Laravel の解説サイトなので Vue.js の解説は端折っています。わかりずらいところがあるかもしれません。そういう方はこの本を読めば理解できるかと思います。

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本庄マサノリ

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