さくらレンタルサーバにLaravelをインストールする

2020/02/17

今までローカル環境でLaravelを開発していました。

しかし本番ではサーバに開発データをアップして公開することになります。

今回はレンタルサーバでLaravelをインストールしてみます。

レンタルサーバはサクラインターネットを選びました。

 

やりたいこと

レンタルサーバに Laravel5.2 をインストール

 

前提知識

Poderosa(SSHクライアントソフト)を使ってさくらレンタルサーバにアクセスします。

事前にこの辺りの環境を整えておく必要があります。

SSHについて|さくらインターネット

SSH上ではLinuxコマンドを使って作業をします。そのため、基本的なLinuxコマンドの知識は必要になります。

インストール時に public というフォルダができますが、さくらレンタルサーバーのpublicルートは /www です。なので、このフォルダの場所を変更させる作業が必要になります。

この辺りの知識は以前にエントリーしました。事前に復習しておくと混乱しなくて済むかもしれません。

 
手順

 

1.サクラインターネットで申し込み

2週間お試しで利用することができます。

月額 515円 / 初期費用 1,029円

さくらのレンタルサーバ スタンダード

 

2.SSHクライアントでレンタルサーバに接続

SSHクライアントはPoderosa(ポデローザ)を選びました。

Poderosaはなるべく最新のものを使うことをお勧めします。

僕はもともとPoderosaを使っていたのですが、古いバージョン(Ver4.0)だと接続できませんでした。

Poderosa

 

3.composerのインストール

ログインが成功すればホームディレクトリに行きます。


% pwd
/home/laraweb

 
この場所にcomposer.pharをダウンロードします。


% curl -sS https://getcomposer.org/installer | php

 
"ls" コマンドで composer.phar がダウンロードできたことを確認します。


% ls
MailBox composer.phar db sakura_pocket sblo_files user www

 
"php composer.phar" とコマンドを打って以下のような画面が出たら composer のインストールはOKです。

img01

 

4.laravelのインストール

ホームディレクトリにいることを確認


% pwd
/home/laraweb

 
composerを使ってLaravelをインストールします。

オプションでバージョン指定します。

プロジェクト名は "practice"


% composer create-project "laravel/laravel=5.2.*" practice

ポイント

さくらのレンタルサーバでは上記のコマンドでは上手くいかないときがありました。
その場合は composerphp composer.phar とすると上手くいきました。
上記の場合だと以下のようなコマンドになります。


# プロジェクト名を "practice"
php composer.phar create-project "laravel/laravel=5.2.*" practice

 
ホームディレクトリにLaravelのプロジェクトが作成されました。


% ls
MailBox composer.phar db sakura_pocket sblo_files practice www

 

5.Publicのディレクトリを移動する

/home/laraweb/practice/public の中身のファイルを /home/laraweb/www/ に移動させます。


# wwwディレクトリに practice というディレクトリを作成
% pwd
/home/laraweb/www
% mkdir practice

# practiceプロジェクトのpublicディレクトリをwwwディレクトリに移動
%cd /home/laraweb/practice/public
%mv index.php ../../www/practice/index.php
%mv .htaccess ../../www/practice/.htaccess
%mv webconfig ../../www/practice/webconfig
%mv robots.txt ../../www/practice/robots.txt
%mv favicon.ico ../../www/practice/favicon.ico

 
publicの位置と名前を変えたので、それに合わせてindex.php内のパスも変更します。


:
// require __DIR__.'/../bootstrap/autoload.php';
require __DIR__.'/../../practice/bootstrap/autoload.php';
:
// $app = require_once __DIR__.'/../bootstrap/start.php';
$app = require_once __DIR__.'/../../practice/bootstrap/start.php';

 

6.シンボリックリンクの作成

practice/publicディレクトリ をさくらレンタルサーバーの公開ディレクトリにリンクさせます。


# public → www/practice へリンク
ln -s /home/laraweb/www/practice /home/laraweb/practice/public

 

7.htaccessの編集

さくらのレンタルサーバでは .htaccessOptionsが許可されていません。

Laravelデフォルトの .htaccess の Options -MultiViews をコメントアウトします。


% cat /home/laraweb/www/user/.htaccess
<IfModule mod_rewrite.c>
  <IfModule mod_negotiation.c>
  # Options -MultiViews
  </IfModule>
: 省略

ポイント

2017年の3月中旬以降、さくらレンタルサーバーにてApacheのシステム設定変更がありました。.htaccess 内で、条件付きではありますが Options の指定が可能になっています。

 

8.動作確認

http://{さくらのアカウント名}.sakura.ne.jp/{プロジェクト名} を実行すれば Laravel の初期画面が確認できます。

以上です。

 

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本庄マサノリ

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