2022/05/15
私ごとでございますが、この度、13年間お世話になった会社を辞めて転職をしました。
エンジニアの方なら聞いたことがあるかもしれませんが、この世界では「エンジニア35歳定年説」というものがあったりします。
そんな世界で35オーバーの僕が転職を決意し、エンジニアとして転職した体験談をエントリーします。
また、最後に転職活動を通じて、「エンジニアの転職市場」に関して感じたことも書きます。
PHP の実務経験は10年以上。
既婚者。
双子の子供(幼稚園)あり。→ ※ある程度の収入が必要
INDEX
1)転職活動を思い立ったきっかけ
プログラマーとしてキャリアを積んでいくと下流工程から上流工程にシフトチェンジするようになってきます。
僕自身も、社歴が長くなるにつれ、プレイヤーの立場からマネジメントする立場に変わってきました。
また、会社の上層部、もしくは経営者に業務報告をするようにもなりました。
しかし、もともと僕は経営者と馬が合わないところがありました。
経営者と直接話をする機会が増える度に、自分が思っている以上にストレスがかかっていました。
「最近、何かおかしいな?」と自分の異変に気づいたときには、ご飯が食べれなくなったり、不眠症になっていました。
家内のアドバイスで心療内科へ行き、「適応障害」と診断されました。
今まで僕はどんなに辛くても「仕事とはこういうもんだ」「家族を食わせるためには仕方がない」と自分に言い聞かせて働いていました。
しかし、気づいたら精神的にボロボロになり、ひどい時は突然、涙が出ることもありました。
「このまま続くと、いつか取り返しのつかないことになるかもしれない」
自分を守るためには転職をするしかないと思いました。
これが転職活動を思い立ったきっかけになります。
2)情緒不安定な状態での転職活動
僕には扶養家族がいるため、次の仕事が決まらないことには今の仕事を辞めることができません。
その一方、仕事では大きなプロジェクトを任され、経営者を交えた会議も増えました。
精神面ではさらに不安定になってきました。
心療内科から処方された薬を飲み、PG に指示を出してプロジェクトをなんとか動かしていました。
この時の僕の精神状態は非常に悪かったです。
「転職サイトに登録する」行為も十分にできないほど追い詰められていました。
そんな中、以前に自分の市場価値を調査をするために DODA(パーソルキャリア)に登録していたことを思い出しました。
「とりあえず、昔登録したことがある DODA にログインをして求人票を見てみよう」
こんな感じで転職活動を始めていきました。
3)転職エージェントを使った転職活動
転職をしたい気持ちがある一方で、仕事はどんどん忙しくなってきました。
求人票をしっかり見る時間もないほど忙しい日々が続きました。
そんな状況だったので、転職活動を放置していたのですが、DODA の転職エージェントから携帯に電話がかかってきました。
恐らくシステム側で求人票の閲覧履歴から、「転職意欲がある」と判断されたのでしょう。
ちなみに、DODAに登録すると、転職エージェントが気軽るに相談にのってくれたりします。
電話の内容は「一度、転職エージェントとZOOMで面談してみませんか?」とのことでした。
面談の日程を入れてZOOM 面談をしたのですが、ここで一気に停滞していた転職活動が前に進みました。
僕の担当になってくれた転職エージェントはITエンジニア専門の方でした。
(※DODA ではそういう仕組みになっているみたいです。)
ですので、技術的な話も全然できます。
転職エージェントには
・PHPのプログラミングができる(特にLaravel)
・転職理由
・希望の会社(自分の能力が発揮できるところ)
を伝えました。
ZOOMの面談のあとも、転職エージェントの方はメールで頻繁におススメの求人票を知らせてくれました。
しかし、そこから先の「応募する」というアクションがどうしてもとれませんでした。
それは、このときの僕の精神状態がかなり不安定になっていて、考え方が歪んでいたからでした。(※心理学用語で "認知の歪み" というそうです。)
「どうせ35オーバーの僕が応募しても、どこも採用してくれないだろう」という気持ちになって前向きになれませんでした。
気持ちは「転職したい」という気持ちが強いのに、なかなか行動に移せない。。自分でも情けない気持ちです。
再び転職エージェントの方から「ZOOM面談しませんか?」という連絡をもらいました。
2回目以降の面談では転職エージェントからのおススメの求人を2人で相談しながらその場で「応募する」ということを行いました。
本当に至れり尽くせりですよね。
(というか、そこまで伴走してもらわないといけない自分も情けない。。)
結論からいうと、7社応募し1社だけ面接に進みました。
残りの6社に落ちた理由は
1)採用通知を出してから入社まで3ヵ月はかかるため
2)年齢
が主な理由でした。
1)に関しては、僕の今の立場上、「1ヶ月でさよなら」とは中々いかないのが理由です。
綺麗に辞めるなら最短でも3ヵ月はかかります。
そこがネックで、何社かは書類選考で落とされました。
残りは、やはり年齢的な理由(上司よりも年上になるので扱いづらい)で落とされました。
(ん~。。これは仕方がない。)
4)面接の準備そして内定へ
仕事のほうは相変わらず激務でした。
これから面接を受ける企業を調べる時間もとれないほどでした。
そんな中、再び DODA の転職エージェントから「面接の打ち合わせをしませんか?」という連絡がありました。
前回の面談で、「久しぶりの面接で緊張する」と僕が言ったことを受け、エージェントが気を使ってくれたのでしょう。
面談では
・面接を受ける企業の情報提供
・よくある質問とその受け答え
などの情報を提供してもらい、それらをベースに転職エージェントと面接のシュミレーションを行いました。
その甲斐あって見事、内定をもらいました。
精神的にも不安定な状態の中、よく内定をもらえたな、というのが率直な気持ちです。
メンタルが疲弊している状況でも、ここまで走れたのは、転職エージェントが伴走してくれたからだと思います。
僕の担当してくれた転職エージェントは本当によくやってくれる人でした。
企業の選定から応募のアクションまで一緒に考えてもらい、面接に進むとその企業の情報提供から面接のシュミレーションまで最後まで付き合ってくれました。
もし、
・自分の市場価値を知りたい。
・キャリアチェンジ(営業 → プログラマー)を考えている。
・今の会社に未来を感じないのでゆくゆくは転職を考えている。
という方は、CMでも有名な DODA に登録してみてはどうでしょうか?
サイトには公開されていない非公開求人も紹介してくれますよ!
5)35オーバーの転職活動の総括
そんな訳で無事、転職が成功したのですが、やはり年齢を重ねるごとに転職が難しくなるというのは事実ですね。
しかし、年齢に関してはそれほど悲観的に考えることもありません。
その分、「マネージャー経験」があり、先方に「マネジメント能力がある」と思ってもらえると年齢の障壁は一気に下がります。
また、「転職回数」も思ったより障壁と感じませんでした。
それよりも「職種」が一貫していることのほうが大事かもしれません。
例えば3回転職している人のモデルケースとして
・A会社(PHPエンジニアとして2年従事)
・B会社(PHPエンジニアとして3年従事)
・C会社(PHPエンジニアとして5年従事)
の場合、3回転職しているという点よりもPHPの実務経験が10年あるという視点で見られることのほうが多いです。
これは「PHPの案件を安心してこの人に任せていいだろうか?」というのがベースにあるからです。(※転職理由はキャリアアップで逃げ切る)
ただ、このような視点で見られる場合は職種が「専門職(プログラマー)」の場合かもしれませんね。
一般的な職種(例えば営業や事務)の場合は、やはり「定着率がよくない」という視点で見られるかもしれません。
僕の父(中小企業の取締役)が言っていたのですが、営業職や事務職といった一般的な職種の場合だと「誰でもできる」みたいに思われることが多いみたいです。
その場合だと、実務経験よりも若い人材のほうが "伸びしろ" が感じられる分、求められるかもしれません。
そう思うと、もし僕がプログラマーという技術職ではなく、一般的な職種の場合だったら、こんなに上手く転職活動はいかなかったかもしれませんね。
コロナが長引いて、経済的にも精神的にも(※僕も含めて)苦しくなっている人が増えました。
そんな世界で生き残るためには、手に職(例えばプログラマー)をつけることが、今後、重要になってくるでしょう。
もし、あなたが全く畑違いの職種からプログラマーになりたい場合は、独学よりもメンターがついてくれるプログラミングスクールをおススメします。
Laravel が学べるプログラミングスクール(2022年度版)
もちろん、独学でも可能ですが、この業界は学ぶ範囲が広すぎるので、「何から手をつけたらいいかわからない状態」に陥ると思います。
なので、最初はメンターがついてくれるほうが "挫折率" は確実に下がります。
(※プログラマーを目指している人で、難しすぎて諦めた人を何人も見てきました。)
それでは、「35オーバーの転職活動」についてまとめます。
2)職種は一貫性があるほうが先方に話しやすいし有利。
3)在籍期間が長いほどスキルが身につくような職場がいい。
以上です。
(追記)入社して3ヵ月経過した話は以下のページになります。
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