2020/08/14
新型コロナウィルスの影響で、様々な業界が転換を迫られる一方、ITサービスの需要はこれまで以上に高まっています。
中でもWebエンジニアは仕事内容がイメージしやすく、リモートワークに適しているため、他業種から転職を考えている人も多いでしょう。
この記事では、Webエンジニアの中でも人気の高いPHPエンジニアの仕事内容や需要と将来性、学習方法から転職ノウハウまで分かりやすく解説していきます。
PHPエンジニアの仕事内容
PHPエンジニアの仕事内容に入る前に、まずPHPとは何かと、一緒に学んでおきたいPHPフレームワークLaravelについて知っておきましょう。
PHPとは
PHPは、プログラミング言語の中でも習得が容易な、スクリプト言語のひとつです。
PHPを使用することで、WordPressのようなブログ機能付きCMS(コンテンツ管理システム)や、SNS、ECサイトなど、単に閲覧するだけでなく、動的に利用できるWebサイトやWebサービス(これらをWebアプリケーションと呼びます)を開発することができます。
また、PHPには、Webアプリケーション開発のひな形として活用できるフレームワークがたくさんあります。
Laravelは、そのようなPHPフレームワークのひとつです。
Laravelとは
Laravelは、比較的新しいPHPフレームワークで、現在最も人気があります。
その人気の理由は、初心者でも習得しやすく、Web開発に必要な機能が全て揃ったフルスタックフレームワークであることです。
拡張性や自由度も高いので、初心者だけでなく上級者も幅広く活用できる、奥行きの深いフレームワークです。
それでは、PHPとLaravelのエンジニアはどのような仕事ができるのでしょうか?
PHP(Laravel)エンジニアの仕事内容
PHPとLaravelを習得したエンジニアの仕事内容は、バックエンドでのWebアプリケーションの設計と開発が中心になります。
バックエンドとは、Webサイトのサーバー側で動く部分です。
一方、ユーザーが目にするWebの外観はフロントエンドと呼ばれ、HTMLやCSS、JavaScriptなどのプログラミング言語を用いてコーディングを行います。
一般的にフロントエンドよりもバックエンドの方が単価が高く、中長期で取り組む案件が多い傾向があります。
PHP / Laravelとあわせてサーバーの知識やフロントエンドのスキルも身に付けていくと、仕事の幅がさらに広がります。
PHP(Laravel)エンジニアの需要と将来性
それではPHPエンジニアの需要と将来性を、業界シェアと個人のキャリアの両面から見ていきましょう。
世界のWebサイトで突出したシェアのPHP
現在PHPは世界のWebサイトの79%(※1)で使われており、2位以下を大きく引き離す突出したシェアを誇っています。
また、PHPは全Webサイトの37.8%(※2)で用いられているWordPressの開発言語です。
WordPressのシェアは今も伸び続けているため、PHPの将来性は高いと言えるでしょう。
※2 https://w3techs.com/technologies/overview/content_management
(いずれもデータは2020年8月現在)
それだけにPHPエンジニアの需要も高く、転職によって年収アップにつながる可能性があります。
PHPで転職した場合の年収の目安
IT転職エージェント大手のレバテックキャリアによると、PHP転職したエンジニアの年収の目安は350~650万円程度ということです。
経験を積み、複数言語が扱え、プロジェクトマネージャー級になれば、より高い収入が期待できます。
転職活動にはエンジニア案件に強い転職エージェントがおすすめです。
未経験可の求人は多くありませんが、複数のエージェントに登録し、積極的に情報収集することが大切です。
IT業界に強いエージェントには、業界知識が豊富なアドバイザーがいます。
未経験者の場合は特に、アドバイザーから業界情報を聞いたり、ポートフォリオのチェックや選考対策などを受けておきたいものです。
こちらの記事でWebエンジニア向け転職サイトを比較しているので、参考にしてください。
PHPでフリーランスとして働ける?
PHPエンジニアはフリーランスとして働くのにも適しています。
スキルの高い経験者の場合、月単価で60~70万円稼げるケースもあります。
フリーランス希望の場合には、フリーランスエージェントを活用しましょう。
最初の案件獲得だけでなく、安定して働き続け、スキルを高めていくためには、エージェントのサポートがあると心強いです。
PHPエンジニアになる方法
未経験からPHPエンジニアになるには、独学かスクールで学習する必要があります。
独学でPHPエンジニアになる
今や独学でもプログラミングが学べるサービスはたくさんあります。
特に、動画サービスは、画面と解説を視聴しながら自分のペースで学べ、スクールに通うよりも低コストです。
スクールよりは限定的ですが、多くのサービスでは講師に質問ができる機会も用意されています。
動画でプログラミング学習!ドットインストール、Schoo、Udemyのどれがいい?
動画サイト以外では、イラスト中心のスライドで学びながらコードの書き方を覚えられるprogateも評判が高いです。
progateで本格的に学ぶには月額980円(税別)のプラス会員になる必要があります。
しかし、無料会員でも基礎レベルの18レッスンが受けられるので、まずはそちらから試してみるのもおすすめです。
いずれにしても、独学の場合はひとりでコツコツと学ぶ意思の強さが必要です。
スクールで学びPHPエンジニアになる
他業種からエンジニアを目指す場合、独学では挫折してしまう可能性も高いです。
スクールは独学より授業料が高額になりますが、短期間で効率よく学び転職できれば、長期間独学で苦労するより割安になるかもしれません。
スクールなら講師またはメンターに質問しやすく、ポートフォリオ作成や転職支援までサポートしてくれるところが多いです。
学習ペースやモチベーションの維持や、検索しても解消できない疑問をぶつける相手として、講師やメンターの存在は大きいでしょう。
そして未経験から転職する際、自作Webサービスやアプリなどのポートフォリオ作成はとても重要です。
そこまでフォローしてもらえるのも、独学にはないメリットです。
プログラミングスクールには通学型、オンライン型、オンライン+通学型などのタイプがあります。
予算やライフスタイルに応じて適したスクールを選びましょう。
下の記事ではTech AcademyとTech Boostを徹底比較しています。
【2020年】Tech Academy(テックアカデミー)とTech Boost(テックブースト)どちらがおすすめ?
まとめ:PHPは学びやすくWebエンジニア転職に最適
PHPとLaravelは、プログラミング言語の中でも比較的学びやすく、なおかつ汎用性と将来性の高いスキルなので、Webエンジニア転職への入口に適しています。
他業種からエンジニア転職を考えている人は、まずは上で紹介した独学サイトなどでPHPやプログラミングの基礎に触れてみてください。
他業種からの転職はもちろん楽ではありません。
だからこそ、少しでも興味があるなら早めにプログラミングとエンジニア業界の情報に触れ、ご自分に合うかを確かめましょう。
また、未経験からの転職成功者の多くは、転職支援サービスのあるスクールを利用していても、他の転職エージェントも並行して活用しています。
利用できるサービスはとことん使い、ぜひWebエンジニア転職を成功させてください!
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