2021/02/09
「はじめての VPS シリーズ」 の第9回目です。
前回はApacheのmod_rewrite機能を使って「wwwありなしの統一」「常時SSL化」の作業を行いました。
ただ、まだPHPは入れていない状態です。
試しに、PHPのバージョンを確認するコマンド php -v
と入力すると以下のようなメッセージが流れます。
今回はPHP7.4のインストールをやってみます。
前提知識
PHPをインストールするには以下の手順でインストールしていきます。
① EPELリポジトリのインストール
このあと紹介する remiリポジトリをインストールするために EPELリポジトリをインストールします。
さくらの VPS は初めから EPELリポジトリが使用可能みたいですが、一応インストールします。
② remiリポジトリのインストール
CentOS7 の公式リポジトリだと PHP の古いバージョン(PHP5.4)しかインストールできません。
最新の PHP をインストールするには remi リポジトリからインストールすることになります。
③ PHPのインストール
remi から PHP をインストールする際、ついでに PHP の拡張パッケージも合わせてインストールします。
リポジトリについて
CentOS公式リポジトリ、EPELリポジトリ、remiリポジトリの3つが代表的なリポジトリです。
他にも私設のリポジトリが数多く存在しますが、上記の3つのリポジトリがあればWebサーバー構築に必要なパッケージは揃えられます。

新しいLinuxの教科書
ただ、読むだけではなく実践しながら進める形式になっています。(※コマンド一覧とか早引きの本ではありません)初心者がつまずくであろう箇所は補足説明がしっかり入っています。基本を大事にしている本なので、書いてあることはとてもわかりやすいです。それゆえ、中級者以上の方には物足りないかもしれませんが、初学者にはススメします!
手順
EPELリポジトリのインストール
[root@example ~]# yum install epel-release
Is this ok [ y/d/N ]:
と表示されるので y
と入力してインストールを完了させます。
実演
remiリポジトリのインストール
[root@example ~]# rpm -Uvh http://rpms.famillecollet.com/enterprise/remi-release-7.rpm
実演
PHPのインストール PHPの拡張パッケージもあわせて導入
[root@example ~]# yum install --enablerepo=remi,remi-php74 php php-devel php-mbstring php-pdo php-gd php-xml php-mcrypt php-json php-mysqlnd php-common php-cli php-imap php-opcache
Is this ok [ y/d/N ]:
と表示されるので y
と入力してインストールを完了させます。
実演
動作確認
PHPのバージョン確認
php -v
CLI上でPHPの動作確認
[root@example ~]# php -r 'echo "Hello world!",PHP_EOL;'
実行環境の OS に対応する改行コードを出力する定数になります。
[root@example ~]# systemctl restart httpd
上記のように表示されればOKです。
以上です。
さくらのVPS
Linuxの知識がある方や初心者の枠から脱した人は「VPS」をおススメします!もし、あなたがデザイナーで静的ページのサイトしか作らないのであれば「レンタルサーバー」でOKです。ただ、Webプログラマーとして仕事をするのであればroot権限のあるVPSサーバーを最低1台、自分専用(学習用)を持っておいたほうがいいでしょう。
Laravelプログラマーの初心者が選ぶ学習用サーバーとは?

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