2020/08/12

バリデーションとは入力チェックのことです。
Laravel ではバリデーションの仕組みが用意されており簡単にバリデーションをかけることができます。
今回はバリデーションについてエントリーします。
使い方
フォームのキーに対してバリデーションルールを設定します。
1)バリデーションのルールを設定
2)validateメソッドの設定
$this->validate('入力データ' , 'バリデーションルールの配列' , 'エラーメッセージ' );
ここでエラーがあると、自動的に前の画面にリダイレクトします。
実際の記述は以下のようになります。
public function store(Request $request) {
$rules = [
'title' => 'required|min:3',
'body' => 'required',
'published_at' => 'required|date',
];
$this->validate($request, $rules);
バリデーションのルールはたくさん用意されています。
基本(よく使うルール)
| ルール | 説明 |
|---|---|
| required | 入力必須 |
| integer | 整数かどうか |
| numeric | 数値かどうか |
| メールアドレスの形式であるかどうか | |
| date | 日付かどうか |
| digits | 数値であり、値の桁数であるかどうか 【使用例】digits:2 |
| min | 指定された値以上かどうか。 【使用例】min:1 |
| max | 指定された値以下かどうか。 【使用例】max:1 |
画像アップロードでよく使うルール
| ルール | 説明 |
|---|---|
| image | ファイルが画像かどうか(jpg,png,bmp,gif,svg) |
| mimes | ファイルが指定された拡張子かどうか 【使用例】mines:jpeg,png,jpg,gif |
| dimensions | バリデーションする画像がパラメータに指定されたサイズに一致するか (min_width,max_width,min_height,max_height,width,height,raito) 【 使用例 】 // 横の最小値250 × 縦の最小値500 'key' => 'dimensions:min_width=250,min_height=500' // 横と縦の比率(3:2) 'key' => 'dimensions:ratio=3/2' |
ルールは複数設定することができます。
その場合はパイプ( | )で繋げます。
チュートリアル
簡単な入力フォームを作り、バリデーションをかける。
バリデーションを通過すれば確認画面へ推移する。
デモはこちら
手順
1)Viewの作成
1.入力画面
2.確認画面
2)コントローラの作成
3)ルーティングの設定
1)Viewの作成
1.入力画面
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html xml:lang="ja" lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=UTF-8" />
<title>フォームのサンプル(入力画面)</title>
<style>
dl { width:430px; }
dt { float:left; }
dd { margin-left:130px; }
.error{ color: tomato; }
</style>
</head>
<body>
<h1>フォームサンプル(入力画面)</h1>
<p>アンケートにご協力下さい</p>
<form action="{{ route('validation.confirm') }}" method="post">
<dl>
<dt>名前:</dt>
<dd>
<input type="text" name="username" />
@if($errors->has('username'))<br><span class="error">{{ $errors->first('username') }}</span> @endif
</dd>
</dl>
<dl>
<dt>Email:</dt>
<dd>
<input type="text" name="mail" />
@if($errors->has('mail'))<br><span class="error">{{ $errors->first('mail') }}</span> @endif
</dd>
</dl>
<dl>
<dt>年齢:</dt>
<dd>
<input type="text" name="age" />歳
@if($errors->has('age'))<br><span class="error">{{ $errors->first('age') }}</span> @endif
</dd>
</dl>
<dl>
<dt>ご意見ご感想:</dt>
<dd>
<textarea name="opinion" rows="8" cols="40"></textarea>
@if($errors->has('opinion'))<br><span class="error">{{ $errors->first('opinion') }}</span> @endif
</dd>
<div><input type="submit" name="button1" value="送信" /></div>
<input type="hidden" name="_token" value="{{ csrf_token() }}">
</form>
</body>
</html>
2.確認画面
<!DOCTYPE html PUBLIC "-//W3C//DTD XHTML 1.0 Transitional//EN"
"http://www.w3.org/TR/xhtml1/DTD/xhtml1-transitional.dtd">
<html xml:lang="ja" lang="ja">
<head>
<meta http-equiv="Content-Type" content="text/html;charset=UTF-8" />
<title>フォームのサンプル(確認画面)</title>
<style>
dl { width:430px; }
dt { float:left; }
dd { margin-left:130px; }
.error{ color: tomato; }
</style>
</head>
<body>
<h1>フォームサンプル(確認画面)</h1>
<p>アンケートにご協力下さい</p>
<dl>
<dt>名前:</dt>
<dd>{{$username}}</dd>
</dl>
<dl>
<dt>Email:</dt>
<dd>{{$mail}}</dd>
</dl>
<dl>
<dt>年齢:</dt>
<dd>{{$age}}歳</dd>
</dl>
<dl>
<dt>ご意見ご感想:</dt>
<dd>{{$opinion}}</dd>
</dl>
</body>
</html>
2)コントローラの作成
artisanコマンドでスケルトンを作成。
php artisan make:controller ValiDemoController
スケルトンを以下のようにコーディングします。
上記のソースコードを少し細かく解説します。
表示画面を作成
:
public function getIndex()
{
return view('validation.index');
}
:
バリデーションのルールを作成
: $validateRules = [ 'username'=>'required', 'mail'=>'required|email', 'age'=>'required|numeric', 'opinion'=>'required|max:500' ]; :
バリデーションのエラーメッセージを作成
: $validateMessages = [ "required" => "必須項目です。", "email" => "メールアドレスの形式で入力してください。", "numeric" => "数値で入力してください。", "opinion.max" => "500文字以内で入力してください。" ]; :
validateメソッドの設定 → Viewの表示
:
//バリデーションをインスタンス化
$this->validate($request, $validateRules, $validateMessages);
$data = $request->all();
return view('validation.confirm')->with($data);
:
これでコントローラの記述は終わりです。
3)ルーティングの設定
# 入力画面
Route::get('validation/', [
'uses' => 'ValiDemoController@getIndex',
'as' => 'validation.index'
]);
# 確認画面
Route::post('validation/confirm', [
'uses' => 'ValiDemoController@confirm',
'as' => 'validation.confirm'
]);
4)動作確認
http://{ホスト}/validation/ にアクセスしてバリデーションがかかっているかチェック。
以上です。
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