2021/04/19
Laravelではマイグレーション機能がついています。
基本的にDBはマイグレーションで構築します。
前回はマイグレーションで新規テーブルを作成しました。
今回はそのテーブルに変更をかける処理についてエントリーします。
前提条件
Laravel5.2ではマイグレーションでテーブルの更新作業するには "doctrine/dbal" パッケージが必要です。
パッケージは composer 経由で入れます。composer の使い方は以下をご参考ください。
$ composer require doctrine/dbal:2.*
パッケージを入れるとカラムの変更が可能になります。
データ型を変更して再度、マイグレーションを実行してみました。
演習
前回作成した「従業員」テーブル(employees)に「メールアドレス」のカラムを追加します。
手順
1)マイグレーションファイルの作成
2)マイグレーションファイルの編集
3)マイグレーションファイルの実行
4)動作確認
1)マイグレーションファイルの作成
# オプションをつけて雛形を作成しています。
$ php artisan make:migration update_employees_table --table=employees
マイグレーションファイル名はわかりやすい名前にしましょう。
「add_mail_to_employees_table」「add_columns_to_employees_」でもわかりやすくてOK。
テーブル名を間違えたり、オプションで雛型を作成するのを忘れた場合
1.自動生成されたマイグレーションファイルを削除
2.composer dump-autoload
3.もう一度作成
2)マイグレーションファイルの編集
public function up()
{
Schema::table('employees', function (Blueprint $table){
// emailカラムを追加
$table->string('email')->comment('メールアドレス');
});
}
public function down()
{
Schema::table('employees', function (Blueprint $table) {
$table->dropColumn('email');
});
}
データベースのカラムの設定のやり方は以下のページでまとめました。
php artisan migrate:rollback
を実行すると down()
で記述した内容が実行されます。down()
に何も記述しなくてもマイグレーションファイルは実行できますが、rollback
してもカラムが消えないようになります。
3)マイグレーションファイルの実行
先ほど編集したマイグレーションファイル(xxxx_xx_xx_update_employees_table.php)を実行させます。
$ php artisan migrate
4)動作確認
「email」のカラムが追加されているか確認します。
desc employees;
マイグレーションによるテーブルの更新作業は以上になります。
PHPフレームワーク Laravel入門 第2版
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