リクエスト処理 まとめ

2022/04/27

WEBサイトの構築ではお問い合わせフォームや検索、管理画面など様々なところでリクエスト処理が使われます。

リクエスト処理の流れとしては、HTMLのFormタグで入力画面を作成し、入力されたデータはコントローラで処理します。

このときの値の受け渡し方法についてなんですが、Laravelでは主にやり方が3つあります。

POINT!

以前は Input ファサードが使われていました。Laravel5 からは代わりにRequestファサードになりました。

今回はこのリクエスト処理についてまとめてみました。

 

1.Request クラスを DI して利用(主流)

リクエスト処理に関しては通常こちらの使い方が多いです。

ファサードと同様、Request クラスのメソッドを利用すると、HTTP メソッド(GET メソッド、POST メソッドなど)を区別なくリクエストデータを操作できます。

DIとは?

個人的にはメソッドの引数にインジェクト(注入)したいオブジェクトを書くことをイメージしています。


:
// DIの際は実態ファイルを use しておく
use Illuminate\Http\Request;
:
class ContactController extends Controller{

public function postIndex(Request $req){

// nameを取得
$name = $req->name; // 主流
$name = $req['name']; // 上と同じ意味
$name = $req->input('name'); // 上と同じ意味


// 全データ取得
// $all はリクエストを配列で受け取る
$all = $req->all();
// 取り出し方
$name = $all['name'];


// 入力値の存在チェック
if ($req->has('name')) {
  // 値が存在し、かつ空文字ではない場合にtrue。空文字の場合falseになるので注意。
}

if ($req->exists('name')) {
  // 存在すればtrue。
}

// 認証済みユーザーのインスタンスを取得
$user = $req->user();
:

 

2.Request ファサードを利用

Requestファサードを利用する場合です。

送信した値を取得する場合はRequest::input()を使用します。


:
// 利用するには use で Request しておく必要があります。
use Request;
:
class ContactController extends Controller{

public function postIndex(){

// 基本の使い方
$name = Request::input('name');
$email = Request::input('email');

// job自体がないときは第二引数が返される
$job = Request::input('job','学生');

// すべてのリクエストを取得
$all = Request::all();

// 入力値の存在チェック
if (Request::has('name')) {
  // nameの値があるとき
  $name = Request::input('name');
} else {
  $name = '名無し';
}

:

use を使わない場合

コントローラの名前空間でファサードクラスを使うには、グローバルクラスとして指定する必要があります。クラス名の前に \ (バックスラッシュ)が必要になります。
例)$inputs = \Request::all();

 

3.FormRequest を利用

FormRequest については以前このブログでもエントリーしてます。

以下、主な流れです。

 

1.FormRequest クラスの作成

artisanコマンドでスケルトンを作成。


php artisan make:request ContactRequest

コマンドを入力すると app/Http/Requests/ にクラスが作成されます。

 

2.FormRequest クラスの編集

<?php namespace App\Http\Requests;

use App\Http\Requests\Request;

class ContactRequest extends Request {


public function authorize()
{
// authorize() は通常は true とします
// 誰でもOK
return true;
}

public function rules()
{
// rules()にvalidationルールを記述します。
return [
'name'=>'required',
'email'=>'required'
];
}

}

 

3.コントローラにて DI して使う

上記で作成したカスタムクラスを以下のように DI して使います。

コントローラに記述します。


<?php namespace App\Http\Controllers;

use App\Http\Controllers\Controller;

class HogeController extends Controller{

// useせずにfull pathで記述しました。
// もちろん use を使って記述してもOK
public function res(\App\Http\Requests\ContactRequest $req){

$name = $req->input('name');
$email = $req->input('email');
:
}

}

DI するクラスを変えることで、バリデーションルールも変えることができます。


// public function res(\App\Http\Requests\ContactRequest $req){
public function res(\App\Http\Requests\InquiryRequest $req){

 
リクエスト処理に関してのまとめは以上になります。

 

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本庄マサノリ

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