2021/12/09
WEBプログラマーだったらプログラムだけできたら OK とは思っていませんか?
WEBプログラマーでも上流工程に携わることだってあります。経験を積めばなおさらです。
Word や Excel は使えるけど PowerPoint が使えこなせない人って、エンジニアでも結構多かったりします。
社内企画書やお客様向け事業提案書など作る際には PowerPoint を使いこなせなくては、社内や取引先でのプレゼンに勝ち抜けないでしょう。
今回はパワーポイントが苦手なエンジニアに向けて、プレゼン資料の作成についてエントリーします。
社内での企画書や提案書はパワーポイントでA4・1枚が基本
社内の企画書や提案書、またはクライアントに最初に提案する事業提案書などはパワーポイントでA4用紙一枚にまとめることが "よし" とされています。
そのほうがメッセージが研ぎ澄まされ、インパクトが強まるからです。
そして、パッと見て、最初の10秒で読み手の興味を引きつけなくてはいけません。
企画書の役割とは経営トップなどの決定権者や関係部署人たちに「面白そう」「詳しく聞いてみたい」という気持ちになってもらうことです。
聞き手が「もっと詳しく知りたい!」と思うようになれば、次回の面談で何枚かの詳しい資料を用意すればいいでしょう。
ソフトバンクでも企画書や提案書はパワーポイントを使っており、「ワンシートにワンメッセージ・ワンビジュアル(写真・グラフ・図解など)」が基本となっています。
ストーリーを決める
提案書作りにおいてもっとも重要なのが、「ストーリーの大枠」です。そしてこれは、提案書における最重要パートと言い換えても過言ではありません。
これはゼロから考える必要はありません。
基本的なセオリーというものがあります。
1)結論・・・相手が知りたい結論を、端的に伝える
↓
2)問題提起・・・問題を整理し、問題意識を共有する
↓
3)解決策・・・自分たちが解決できることを証明する
↓
4)信頼・・・提案者が信頼できる存在であることを証明する
↓
5)安心・・・想定される不安を払拭し、安心してもらう
↓
6)行動・・・発注しよう!or もっと詳しく知りたい!
このセオリーはLP(ランディングページ)の作成でも使われていますよね。
顧客の行動喚起を目的としてダイレクト広告でよく使われる理論です。
概要図を入れる
提案書でとても効果的なのが "図(概要図、イメージ図)" です。
文章で書いたり箇条書きにしても、全体像や事柄同士の関係性が理解しにくいことがしばしばあります。
これをパワーポイントを使って図解化すると、個々の単語の関係性や全体像が一目みて理解することができます。
とくにSEでシステムの提案をするなら、ここは力の見せ所です。
わかりやすさも重要ですが、デザインも気を使いましょう。
デザインが綺麗だったら、提案内容もぐっとよく見えますよ。
よくあるのが「余白が不揃い&角丸が丸すぎ」のケースです。
この辺りのデザイン理論はプログラマーでなくても抑えておきたい知識ですね。
・重要な箇所を強調するときは「楕円」で囲まず、四角で囲う
楕円はあまり美しくありません。
・複数の角丸の四角を使う場合は角丸の角度を統一する
角丸の角度を統一することで、全体のバランスがスッキリします。
・矢印をムダに目立たせない
矢印は多くの場合、主役ではありません。流れを示すために用いるものであって、あくまでも主役は文字だったり、図だったりします。
・囲みすぎに注意する
なんでもかんでも枠で囲っていると、本当に重要な区分けが曖昧になってしまいます。
・PowerPoint のグラフィックをそのまま使わない
PoserPoint の便利な機能に、フローチャートや図解の作成支援があります(SmartArt)。しかし、初期設定の色やフォントなどはあまり美しくありません。
・PowerPoint に入っている既存のオブジェクトは使わない
どれも、いまいちバランスがよくありません。
・塗りと線の両方に色をつけない
一つのオブジェクトに「塗り」と「枠」のどちらにも色を付けると複雑な印象を与えてしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
企画・提案の要点を凝縮し一枚の紙にまとめた、いわゆる「一枚企画書」は、企画書というよりはサマリー(要約書)に近いものになります。
"一枚" に凝縮するためには「情報をそいで本質部分だけを残す」ことが一番のポイントになります。
一枚で、その企画の「全体像が見せられる」というのが最大の特徴であり、見た瞬間、考えた結果が何となくわかります。
この「何となくわかる」ということが企画書では意外に大切なことなのです。
サンプルの企画書を作成したのでよかったらテンプレとして使ってみてください。
以上です。
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